インフラ構築/運用を支えるチームの1つ、クラウドサービスチームの仕事とは?

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こんにちは。KADOKAWA Connected 社長室チームです。

KADOKAWA Connectedの仕事の全体像・内容をブログでご紹介することを目的としたインタビュー企画の第2弾。今回は、当社のインフラ基盤を支えるチームの1つである、クラウドサービスチームの倉田さんと勝俣さんにお話を伺いました。


ーまずは簡単にお二人の仕事内容を教えてください。

倉田: プロビジョニングサービスとインフラ運用におけるサービスデスク、およびKADOKAWAグループのWebサイトの構築サービス、それぞれのサービスの責任者を担当しています。

勝俣: プロビジョニングサービスのアーキテクト、エンジニアの仕事を担当しております。サーバなどの機器の構築や運用のほか、構築方法や運用方法の設計を主に担当しています。

ークラウドサービスチームの仕事を教えていただけますか。

倉田: 当社のクラウドサービスチームは、KADOKAWAグループが運営するサイト/システムのインフラ構築/運用をしています。

インフラの要件定義や構成設計、プロビジョニング、運用保守/監視・障害対応等が主な仕事内容です。また、他のチームが実施しているインフラ領域の業務を統合することや、クオリティを上げながらコストを下げることができるような構造そのものの改善にも取り組んでいます。

構築と運用の比重としては、2020年では構築4:運用6くらいの比重ですが、システム更改がある年は比重が変わり、過去は感覚的には構築7:運用3といった年もありました。

ーどのくらいの規模を運用していますか。

倉田: クラウドサービスチームでは1000を超えるサイト/システムのインフラ運用をしています。サイトそのものの大小は様々ですが、KADOKAWAグループのサイト運用の特徴として、書籍やアニメ、映画等の公開が不定期にあり、それらに関連するティザーサイトの公開等があることから更改頻度は高いと思います。

ーチームとして大切にしていることを教えてください。

倉田: ただ言われたとおりのインフラ構築/運用をするだけでなく、インフラ面において本当に実現したいことを叶えることができるようなサービスを提供することを大切にしています。

たとえば、低コストでインフラ運用をしたいというニーズであれば、Webサイトを立ち上げる際にサイト担当者一人一人がサーバを用意すればコストがかかるので、このケースでは、複数のサービスをサーバレイヤで同居させたり、インフラ基盤自体の集約をはかることで、コストを下げつつも、品質を担保することができます。KADOKAWAグループには複数の会社がありますが、インフラ構築/運用における業務フローの集約や改善などを通じて全社でのコストダウンをしながら、一般的にはトレードオフになりがちな品質も担保・向上させることができます。

このような全体最適をはかるようなアクションをチームとして実行できるように心がけています。

ー利用している技術を教えてください。

倉田: 基本的にはWebサービスが多く、代表的なものは以下となります。

Web/DBサーバ:nginx,Apache,MySQLなどOSS製品
仮想化基盤:VMware
ストレージ:ファイルストレージ、オブジェクトストレージ、ブロックストレージそれぞれにおいてベンダ製品を利用
NW機器・負荷分散装置:要件に合わせてベンダ製品を利用

ー技術選定はどのように実施していますか。

倉田: ケースバイケースではありますが、「目的が達成できる技術かどうか」「将来必要となる要件を想定した技術かどうか」を念頭に置きながら技術選定をしています。例として小さな改善を目的とした場合は、まず各担当がPoCを実施していることが多いです。PoCでは時間をかけずに、ありうる選択肢は一通り触ってから、要件に合うかを確認しています。

勝俣: 大きな改善を目的とした場合は、利用検討したい技術や製品そのものについて、実際に触ってみることや、ベンダ企業さまとのMTGを実施したり展示会へ参加することを通じて情報収拾をしたのちに、PoCを実施しています。その後コンペを実施し、選定しているケースが多いです。調達後には、特に初めて利用する製品等であれば、導入後に性能試験や障害試験を実施し、詳細要件の定義や設計、評価を実施しています。

技術選定は、たとえその時点での知識量が足りていなくても、必要な知識や技術力を習得したいという意志と実際に行動できる方であれば、入社年次を問わず関わっていただくことができます。実際に、「まずやってみようか!」といったように、入社初年度から関わっていただいているケースも過去に複数ありました。

ークラウドサービスチームでは、24/365の体制はどのように組んでいますか。

倉田: 基本的には輪番制で1週間ごとに交代しています。もちろん1週間すべて、必ず1人で対応してくださいというわけではなく、ヘルプ要請や順番交代等も柔軟に対応しています。

勝俣: 監視の観点では、単に障害通知をフックに対応するだけでなく、あらかじめモニタリングが必要な項目について可視化を行いプロアクティブな対処をすることを心がけています。また、テレビ放映等で一時的なアクセス集中が発生するケースもあるので、できる限り冗長性がある構成にもしています。

倉田: なお、クラウドサービスチームが対応する緊急性が高いアラートや障害は、多くても月に1回から2回程度で、その際にも柔軟な動きができるような体制を普段から取っています。

ーコロナ禍でのリモートワークの状況はいかがですか。

倉田: インフラの運用がメインではありますが、2020年の10月から12月ごろの、社員の平均的な出社頻度は週に1回程度です。論理的なものはリモートで対応できますが、データセンターの機材管理など、どうしても物理が絡む仕事がありますので、これらの業務の際は出社しています。

ーインフラ運用における、KADOKAWA Connectedの仕事の特徴を教えてください。

勝俣: 一番の特徴は、スピード感があることだと思います。クラウドサービスチームのサービス提供先は、KADOKAWAグループのサイト/システム開発のチームであり、その期待値に応えるためにもスピーディな対応を大切にしています。インフラ基盤という観点では、当社の競合サービスの1つには世の中で流通しているパブリッククラウドがあり、その特徴の1つがスピーディな立ち上げができることかと思います。それらと比較してQCDの観点で良いサービス提供ができるように、まずはスピード感をもって対応することを大切にしています。

スピード感が求められるもう1つの背景として、エンタメ/コンテンツを扱う企業だからこそ、トレンドに乗った情報発信をする必要があります。発信方法の1つとしてWebサイトがあり、「このタイミングで確実にWebでプロモーションしたい」というニーズがありますので、これらに適切に対応するためスピードを大切にしており、スピードを出すことができる体制構築やインフラ構成を取ることも非常に重要視しています。

実例としては、私はSIer出身で前職では製品選定等には半年から1年程度かけることがありましたが、KADOKAWA Connectedではそれより大幅に早いスピード感で製品選定からサービスインまでをやるケースが多いですね。

ーこれまで仕事の内容と特徴を伺いました、次に仕事で求められることを教えてもらえますか。

倉田: スピーディに仕事を進める必要があるからこそ、齟齬が生じないような適切なコミュニケーションを取ることが求められます。特に、相手が本当に伝えたいことを理解すること、要件を理解するために細かいところまで確認すること、これらを満たすために場合によっては会話で確認すること、などが大切だと思うシーンが多いです。また、当社ではドキュメントを使いながら、チャットでも議論や意思決定をすることもあることから、文章や図などによるコミュニケーションにも気を配る必要があります。そのうえで、適切なコミュニケーションを支えるために、他のチームのエンジニアとより円滑に会話ができるような技術的な知見の獲得や、自ら主体的な情報発信等ができると、新しいことにもどんどんチャレンジできる機会も増えていく会社だと思います。仕事において技術的な知見は求められますが、それは知識や実装能力だけでなく、少しでもいいので将来を見据えたエンジニアリングを考えることができると、チャレンジできる機会がより加速的に増えていくと感じています。

勝俣: また、良いサービスを提供するためには、インフラ構築/運用の困りごとを相談される際に「この人が一番に解決したいと思っていることは何か?」と、根本の問題に思慮を巡らせて最適案を提示するようなホスピタリティが大切だと思っています。また、真の課題を発見できる可能性をより高めるために、コミュニケーションの手段を限定せず、チャットやWeb会議などを駆使しながら親身な対応をすることで、日頃から信用・信頼されるような関係を築くことを心がけています。

ーKADOKAWA Connectedならではの仕事の面白さ・難しさを教えてください。

倉田: KADOKAWAグループは大きくまとめると、メディア/コンテンツ企業となりますが、扱うサイト/システムはそれぞれに特色があり、インフラサービスに求められるQCDやそもそもの前提も様々です。それぞれを垣間見て、多くの要件やニーズに触れることができるのは面白みの1つです。

特色が様々であることから、インフラ基盤の統合という観点では難易度が高い課題もありますが、エンジニアとして最適なインフラ構成の検討や設計/構築の機会があることも面白いポイントだと思います。以前、グループにて運用している某サイトにて、大規模プロモーションを予定していたものの、大量のアクセスに耐えることができるか不安があったというケースがありました。そこでクラウドサービスチームにて、基盤移行を実施した結果、アクセスを十分にさばくことができました。この社内事例をフックに、他のサイト担当者も「あの時に移行した基盤のことをもっと教えて欲しい」という声をいただくシーンも増えましたし、実例をもってグループ会社のインフラ基盤移行を進めることもできています。

勝俣: KADOKAWA Connectedには、様々な技術的なバックボーン、異なるスキルセットをもったエンジニアが集まっています。それぞれがその領域のプロフェッショナルとして、共通言語となりうる知識をインプットしながら協働する機会があることは、エンジニアとしても刺激的な環境かと思います。

ーチームで取り入れている技術力向上/スキルアップの取り組みを教えてください。

倉田: 定例ミーティングでの情報共有のほか、「まず自分で手を動かして検証し、自分なりの結論を出す」ことが好きな方にはできる限りそのような機会を作るようにしています。また、ご本人の意向や稼働状況次第で、世の中のトレンドとなっている技術収集や、会社の中にある仕事内容をより深く理解してもらうことを目的に、チームをまたいだアサイン等にもチャレンジしています。

勝俣: 私もクラウドサービスチームでの仕事以外にも、KADOKAWAグループ向けプライベートクラウドを構築しているKCS部という別のチームでも仕事をしています。そこでは仮想基板を構成するストレージやサーバ、バックアップ機器の調達に向けた評価や選定、実際に基盤にて使用する際の設計や構築、本番稼働後の運用設計や運用を担当しています。

やりたいことを実現するために、主体的に行動できる環境があることは個人的に魅力に感じているポイントの1つです。

ーインフラエンジニアとして、どういったキャリアの広がりがあると思うか、教えていただけますか。

倉田: クラウドサービスチームは、システムを幅広く見る特性があるので、特定コンポーネントに特化はしにくいかもしれませんが、全体を見据えたエンジニアリングに取り組むことができると思います。実際に、アプリ開発チームやネットワークチーム等との協働も多いので、システムに関する色々な課題に対してアプローチできる環境があります。また、特定コンポーネントの実力を高めていきたい方や強みを活かしていきたい方には、社内の別チームに兼務という形でジョインいただくこともできるので、縦にも横にも自身の実力を高めていくことができると思います。また、コンポーネントに限らず、要件定義から実装/テストの流れも、経験に関わらずやってみることができるので、業務的にも幅広い経験ができます。

ー今回のインタビューを通じて、KADOKAWA Connectedのクラウドサービスチームでの就業に興味を持ってくださった方へのメッセージをお願いします!

倉田: 与えられたことだけではなく、やってみたいことを発信し実施できる環境がこのチームにはあります。ご興味がありましたらぜひご応募いただけると嬉しいです。

勝俣: チーム内はもちろんとして、会社として縦割りの構造がとても低く、縦横無尽に活躍していただけますし、それを推奨する文化もあります。既存のキャリアで培った得意分野を活かしつつ、全く新しいことへのチャレンジもできる環境ですので、我こそはという方は是非ご応募ください!


以上、第2回インタビューでした。クラウドサービスチームでは2021年1月時点で、プライベートクラウドエンジニア というポジションを募集しています。ご興味がありましたらぜひご応募ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!