2024年度新卒の非技術研修 ~研修終えてもまだビギナー~


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はじめに

こんにちは。本記事では、2024年に新卒エンジニアとして新たにKADOKAWA Connected(以下KDX)の一員となった6人が新卒研修の様子をお届けします。弊社の研修は3ヶ月にわたって実施されますが、最初の2週間は「非技術研修」と題して、KADOKAWAグループの一員として必要なスキルを身につけることを目的として、様々な企画が行われます。以降では、我々がどのような研修を受けていたのか、その様子を詳しくお伝えしていきます。

研修スケジュール

非技術研修は2週間に渡って以下のスケジュールで実施されました。(表をクリックすると拡大できます。)

入社式

4月1日には、飯田橋のKADOKAWA富士見ビルの神楽座で、KADOKAWAグループ合同の入社式に参加しました。式には、KADOKAWAをはじめ、ドワンゴ、KDXなどのグループ9社から合計約100名の新卒社員が集まりました。式の最初の方には、KADOKAWA DREAMSの方々が小さいステージながらも迫力のあるダンスパフォーマンスを披露してくださり、とても感動的でした。KADOKAWAの社長の夏野さんからは、社会人としてのアドバイスや激励の言葉をいただき、これからの仕事に対する意気込みが一層高まったと感じます。式の最後には、空いた時間で夏野さんの提案によりミニ質問会が開催され、新卒社員と社長がコミュニケーションを取る機会がありました。どんな質問にも即興でウィットにあふれる回答をしている夏野さんの姿には感銘を受けました。

ICT研修

4月1日~3日にわたり、KADOKAWAの新入社員と一緒にICT研修に参加しました。具体的には、貸与されたPCやiPhoneなどの業務デバイスのセットアップ、Web会議ツール、Slack、Google Workspace、Confluenceなど、業務で不可欠なITツールの使い方や実践的な演習、情報セキュリティや個人情報の取り扱いに関する講義が行われました。このICT研修は主にKDXが提供しているため、KDXがKADOKAWAに提供しているサービスの一例を理解する良い機会になりました。個人的には、Salesforceの方を招いて行われたSlack研修がなかなか楽しかったです。

KDX社内制度研修

KDXの社内制度研修ではオンボーディングを行い、就業規定や各種申請、福利厚生についてお話をしていただきました。資料が整っておりスムーズにオンボーディングを進めることができました。それぞれについて一つ一つ丁寧に説明していただき、KDXでの働き方について理解が深まりました。持ち株会や確定拠出年金などのお金周りのお話も、丁寧に質問に答えていただきました。

健康診断・メンタルヘルス

健康診断では採血を含めて一通りの健診を行いました。オプションもかなりの種類があり充実していました。記事執筆時点では結果は出ていませんが健康に気を付けて働きたいと思います。

メンタルヘルスではストレスとの向き合い方を学習しました。ストレスは軽すぎても重すぎてもダメで、丁度良いストレスで生産性が最大になるそうです。ストレスが軽い場合も重い場合もまずは相談して、業務量を調整することが大切だと感じました。

夏野さんとの対話

KADOKAWAの新入社員との合同で夏野さんとの対話の時間をいただきました。夏野さんからは「かわいい後輩になるな、どうして納得が行かないのかをよく考えろ」というお話をしていただきました。

その後は新入社員からの質問の時間があり、KADOKAWAのこれからの展望や夏野さんの個人的なことについての質問がありました。夏野さんはiモードの立ち上げに関わっていらっしゃったので、私は当時のことについての質問をしました。当時はパソコンが普及しておらず、逆に携帯電話の方が普及していたため、携帯電話向けのサービスであれば普及するだろうといった展望でiモードを立ち上げたそうです。自分の欲しいサービスを作りそれを普及させたという点で、エンジニアとしてとても尊敬できると感じました。また、自分だったらこのUI/UXを許せるかどうか、という視点が大切だというお話もしていただきました。

普段考えたことのなかった経営者の視点での話が聞けて、とても貴重な時間を過ごすことができました。

KADOKAWA事業理解

この研修は、KDXがKADOKAWAの多様な事業領域に触れ、その社風や仕事の特性を理解し、今後の業務でKADOKAWA社員との協業を円滑に進めるための相互理解を深めることを目指しています。KADOKAWAの新卒社員と合同で行われ、漫画(カドコミ、コンプエースなど)や文芸作品、ライトノベル(電撃文庫など)や児童書(つばさ文庫、絵本など)などの出版分野に関する話だけでなく、アニメ(Re:ゼロから始める異世界生活、宇宙よりも遠い場所など)や映画(カラオケ行こ!、マッチングなど)、ところざわサクラタウンなどの事業に関する話をたくさん聞くことができました。また、各局の方々から「カラオケ行こ!」映画製作の秘話や、紙書籍と電子書籍の販売戦略の違いなどの具体的な事例も聞くことができました。

KDXの研修では業務上かかわりのある部署についてのみ軽く説明を受けるだけだと思っていましたが、KADOKAWAの書籍の売り方や紙と電子書籍の売り上げ動向についての説明、編集者が校閲している書籍のゲラや映画の企画書などを見ながら様々な事業領域について学ぶことができました。特に印象に残っているのが、紙書籍と電子書籍の販売戦略の違いです。法律上の違いや在庫の有無などから、電子書籍の販売方法を従来の紙媒体とは異なったものにしなければならないというところがとても興味深かったです。これからKDXとしてKADOKAWAの編集者やクリエイターの方々と協力して仕事する機会が多くあると思いますので、この研修で得た知識や理解を活かし、エンジニアの視点からどのように貢献できるかを模索していきたいと思います。

全社集会

社長と各管掌COより昨年下半期の振り返りと今後の方針の説明をする全社集会が4月5日にオンラインで開催され、我々新卒入社組の6人も参加しました。全社集会中は、Slackにて質問を含む自由なコメントを書き込むことが推奨されていて、各々発表を聞きながら感想やリアクションなどをリアルタイムで書き込んでいました。

安本社長からは、KDXが以前よりももっとKADOKAWAの事業改善に取り組める体制が整ってきているという前向きな話をいただきました。また、各発表の間の時間では司会の方と安本社長と一つ前の発表者の方で雑談感想ラジオを行っていて、Slackに書き込まれた感想や質問などを元に話されていてとても盛り上がりました。お昼休憩の際には、「よかったらみなさんが食べたご飯をチャンネルにあげてね」とのアナウンスがあり、休憩終わりにはアップロードされたご飯の写真で盛り上がってからの再開となりました。式の最後には社長賞、社長特別賞では前年度特に活躍されたチームを表彰し金一封と賞状の授与が行われました。社長賞1組、社長特別賞3組が表彰され、Slackでは拍手喝采が起きていました。

Slackの全社集会実況チャンネルの様子

全社集会用のSlackチャンネルに私も書き込んだところ、投稿には多くのリアクションをつけていただき、より一体感を持って全社集会に参加することができました。また、入社してすぐに全社の雰囲気を掴めるとても貴重な体験をさせていただきました。

各種面談(人事面談、配属先部長との1on1)

面談では、人事との面談と配属先部長との面談を行いました。 人事との面談ではこれまでの研修の感想と困りごとについて真摯にお話を聞いていただきました。人事の方には毎日気にかけていただき、快適に研修をこなすことができました。ありがとうございました。

配属先の部長とは現在の部の状況や私に期待することについて面談を行いました。それ以外にも細かい会社のことについてお話をいただき、研修では話せなかったことを聞けて良かったです。

KDX事業理解(新規入社者向け研修)

KDXの事業を理解するため、各部門がもつ役割、ビジョン・ミッション、現在の注力課題などが紹介されました。この研修は新卒に限らず、中途入社の方も対象として2ヶ月に1回程度開催されています。

EUCサービス部・情報セキュリティマネジメント部(旧EUC & Cyber Security部)

業務を行う上で必要なデバイスおよびデバイス内のソフトウェアの管理をしている部門です。従業員に、利便性とガバナンスのバランスがとれたEUCサービスを提供し、生産性最大化を目指しています。

また、Slack・Confluenceなどの情報共有ツールの導入にも取り組んでいます。KDXでは、研修は主にリモートで行われています。リモートでもコミュニケーション面において問題なく、研修に取り組めているのは、支えてくれている方がいることを実感しました。

基幹システム部

生産管理、会計など企業の活動を支えるシステムの運用をしている部門です。基幹システム部では、従業員が基幹システムを意識しない環境の構築を目指しています。

研修では、基幹システムが抱えている課題について、わかりやすく説明していただきました。多数のシステムが複雑に関係しており、解決が困難であると感じました。一方で、難しい課題であるからこそ、身に付く力、達成感があるのではと思いました。

クラウドサービス部(旧KCS部)

KADOKAWAグループが利用するパブリッククラウド・オンプレミス・オフィスなどのITインフラの設計・構築・運用管理をしている部門です。信頼性とコストパフォーマンスの高いITインフラを提供するため、オンプレのクラウドへの移行に取り組んでいます。

クラウド化の業務に携わることで、新しいクラウド技術に触れることができるのが強みであると感じました。今後の研修でデータセンターの見学ができるそうなので楽しみです。

エンジニアリング部(旧Engineer Lab部)

KADOKAWAグループの新規システムの開発・既存システムの改修をしている部門です。

また、DXに、エンジニアリングで貢献できる強力なチーム作りを目指し、基幹システム部およびクラウドサービス部へのエンジニア支援も行っています。

研修の中でお話された”ポリバレントであれ”という新入社員へのメッセージが印象的でした。この言葉には、”「自分の強みを知る」、その上で「枠組みに囚われ」たり「惰性」に陥ることなく「考えて動く」意識を持ち続けて欲しい”という意味が込められています。今後、仕事をする際に重要な考え方であると感じ、日々思い出しながら業務に取り組みたいです。 

グループデータマネジメント部(旧Integrated Data Service部)

KADOKAWAグループのデータ利活用促進に取り組んでいる部門です。データ利活用をするための業務データ基盤の構築、データの加工、データの活用といった業務を一通り担っています。

出版・映像・Webサービス・教育など多岐にわたるデータに関して、データの利活用を一から考えられることがKDXで経験できる強みであると感じました。また、KADOKAWAとも直接の関わりがあり、データの利活用で重要な業務理解を深めつつ、開発に取り組むことができるため、エンジニアとして貴重な経験を積めると思いました。

おわりに

KDXの新卒の我々が非技術研修で感じた印象や面白い点をお伝えしました。この記事を読んで、興味を持った学生のみなさんと来年お会いできるのを楽しみにしています!エンジニアとして出版・エンタメ業界に関わる仕事がしたい方は是非ご検討ください!

kadokawa-connected.snar.jp

また、本記事の2023年度版もありますので、こちらもぜひご覧ください↓

engineering.kdx.co.jp

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